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運動の勧め

2012年11月22日毎日新聞夕刊から「Dr.白澤 100歳への道」

運動の勧め

運動が体に良いことは誰でも知っているだろう。 
世界保健機構(WHO)が2008年に出したガイドラインは週150分という中程度の運動を推奨している。
 台湾の彰化師範大学のポウェン・ク博士の調査によると、米国では成人の3人に1人がWHO推奨基準を満たしているのに対し、台湾や韓国など東アジア人では、5人に1人だった。
 それでは、大半の東アジア人は運動による健康増進効果を全く期待できないのであろうか。

一日15分でいいから

台湾の衛生研究所のチパン・ウェン博士らは、96~08年に医学プログラムに参加した台湾人41万6175人を平均8年間追跡調査した。
1週間の運動量によって3グループに分け、グループごとの死亡率及びがんの発症率を比較・検討、結果をイギリスの医学雑誌ランセットに発表した。
3グループとは、
 ▽ほとんど運動しない群(約22万人)
 ▽一日に約15分または週平均92分の運動をしている低運動量群(約9万人)
 ▽週150分のWHO基準を満たす中程度以上の運動量群(約10万人)。

各群の平均余命を計算したところ、低運動量群は運動をほとんどしない群に比べて全死亡リスクが14%、がんによる死亡リスクは10%低かった。
30歳での平均余命は、男性で2.55年、女性で3.10年長かった。
 
一方、WHO基準を満たす中程度以上の運動群では、運動をほとんどしない群に比べて全死亡リスクが26%、がんによる死亡リスクは17%低く、30歳時点での平均余命は男性で4.21年、女性で3.67年長かった。
運動時間が長いほど健康増進効果が高かったわけだが、無理をする必要はない。
1日15分の運動でも十分効果があるのだ。

   (白澤卓二・順天堂大大学院教授) 
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肥満と喫煙が大敵

2012年11月15日 毎日新聞夕刊から「Dr.白澤 100歳への道」

長寿遺伝子の活性化

長寿の研究では今、最も注目されているのはサーチュイン遺伝子とテロメアDNAである。
若い頃は日焼けをしてもすぐ元に戻ったのに、最近はシミになる▽疲れが取れなくなった▽けがや風邪が治りにくくなった・・・。いわゆる老化現象は本来、再生されるべき遺伝子がテロメアDNAが磨り減ったために再生されなくなって引き起こされる。
 テロメアとはギリシャ語で「末端部分」。染色体の先端にあり、特殊なDNA配列を持つ保護キャップのような領域で、細胞分裂のたびに短くなっていく。テロメアがあるうちは遺伝子が傷がつかないが、細胞が何回か分裂してテロメアが尽きると遺伝子に傷ができる。そうすると細胞は増殖できず、老化して、やがて死んでしまうのだ。
テロメアが「命の回数券」と呼ばれるゆえんだ。

長い間、このテロメアの再生は無理だとされてきた。ところが、長寿研究で有名な米マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授が発見した長寿遺伝子サーチュインにテロメアがすりへるのを抑える働きがあることが分かった。サーチュイン遺伝子は、酵母など単細胞から哺乳動物まで種を超えてもっており、ヒトには7種類のサーチュイン遺伝子がある。

 ロンドン大学の研究によると、ロンドン在住の18~76歳の女性1122人のテルメアを調べたところ、肥満の人はそうでないヒトに比べてテロメアが平均8年分も短く、たばこを1日1箱10年間吸い続けた人は、非喫煙者に比べてテロメアが2年分短かった。

 すなわち、サーチュイン遺伝子をオンにしてテロメアを長持ちさせるには、肥満と喫煙を避けることだ。
我々の日常生活の中に長寿遺伝子活性化のスイッチはあるようだ。

(白澤卓二・順天堂大大学院教授)

今、話題のプチ断食について

2012年11月7日放送 NHK「ためしてガッテン」から

プチ断食で、ダイエット効果やメタボ予防、アンチエイジングの効果があるって、本当?

プチ断食の方法
 1.朝食を抜く「半日断食」
 2.週末の食事を抜く週末断食
 ※、完全に食事を抜くのではなく、ジュースやスープなどは食べてもよい。


★番組内で、ホテルの週末断食プランを体験。
 その結果、
 1.体重減少や、血中の中性脂肪値改善が見られた。
 2.血中の「ケトン体」の上昇が見られた。




脂肪燃焼のカギが、ケトン体
 食事を抜いて、糖分が少ない状態が続いた場合に、体の脂肪を分解して作られるのが、ケトン体。
このケトン体は、脳のエネルギーにもなることができ、人間が飢餓を生き延びるために獲得した、優れたしくみ。

だが、ケトン体が体内で増えすぎると、体が酸性になる「ケトアシドートス」という状態になり、意識障害にいたることもあります。
ケトン体を利用して、ダイエットやメタボ予防効果が高い反面、極端な断食で食事を減らしすぎるとリスクもある。

筋肉減少
 エネルギー不足の状態が続いた場合に、分解されるのは、脂肪だけでなくからだの筋肉も分解されてしまう。
 筋肉の減少などが起こらないよう、推奨だれる1日のタンパク質の摂取量は、
 成人男子、60g
 成人女子、50g
・プチ断食をする場合、食事量の減らしすぎや栄養バランスには、気をつけたほうがよい。

ジャンクフード中毒になる?

2012年11月1日 毎日新聞夕刊~Dr.白澤「100歳への道」

ジャンクフード中毒

~わかっちゃいるけど・・・
ジャンクフードは、カロリーは高いがビタミンやミネラル、食物繊維があまり含まれない食品のことだ。
「ジャンク」には「がらくた」という意味がある。
ファストフードのハンバーガーやドーナツ、ポテトチップスやポップコーンなどのスナック菓子がこれにあたる。体に良くないことは誰でもしっているが、それでも「わかっちゃいるけどやめられない」のがジャンクフード。
なぜやめられないのか。

ネズミの実験でも薬物並みの中毒性

米フロリダ州スクリップス研究所のポール・ケニー博士とポール・ジョンソン博士は、実験室のネズミも「わかっちゃいるけどやめられない」ジャンクフード中毒に陥ると報告している。
 実験室のネズミは通常、栄養素や食物繊維が純分に含まれた餌で飼育されているが、ケニー博士らが通常の餌に加え、ベーコン、ソーセージ、チーズケーキ、パウンドケーキ、チョコレートなどのジャンクフードが含まれる餌も置いてみたところ、ネズミは通常の餌には見向きもせずジャンクフードを食べ続け、ついに肥満症を発症した。
肥満症になったネズミの餌を通常に戻しても、2週間たっても食べようとせず、ジャンクフードの餌を待ち続けた。もはや通常の餌では満足できず、”ハンガーストライキ”の道を選んだのだ。
 
さらに驚いたことに、ジャンクフードを食べたら床に電気を通してショックを与えるといういやな条件付けをしても、ネズミはジャンクフードを食べ続けた。つまり、脳の一部が麻痺してしまい、電気ショックもいとわずにジャンクフードを求め続ける完璧な「中毒」になってしまったのだ。人間がジャンクフードを食べ続けても罰則はないけれど、ネズミを反面教師に・・・・・・。

(白澤卓二・順天堂大大学院教授)
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