日本人の腸は海藻を栄養にする能力を持つ

2013年2月21日毎日新聞夕刊記事~Dr.白澤「100歳への道」

あなどれぬ腸能力

我々ヒトの体は60兆個の細胞から成り立っているが、腸の中にはそれを超える100兆個の細胞が存在している。
総重量は1キロと軽いものの、数の原理からはヒトは腸内細菌に飼われていると言っても過言ではない。

最近、メタゲノム解析という新しいゲノム解析手法が開発され、ヒトの腸内の細菌叢(細菌の集合体)の実態が分かった。
東京大学大学院新領域創成科学研究所の服部正平教授は日本人の腸内細菌叢の研究の第一人者。
2007年には乳児から大人まで13人の腸内細菌叢に冠するメタゲノム解析を実施、日本人の腸内細菌叢が「ファーミキュテス門(納豆菌)など」「バクテロイデーテス門(日和見感染症を起こす菌など)」「プロテオバクテリア門(大腸菌など)」「アクチノバクテリア門(ビフィズス菌など)」と呼ばれる4種類の菌類に分類できることを明らかにした。
これまでの「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」という古典的な腸内細菌叢の分類を覆し、新たな分類概念に書き換えることに成功したのだ。

100兆個の細菌 絶妙バランス

さらに日本人と欧米人の腸内細菌叢を比較すると、日本人には海藻類を分解する酵素を作り出す細菌が存在することが分かった。この酵素の遺伝子は元来海藻に寄生する細菌が持っていたが、腸の中で日本人の腸内細菌に転移したと考えられる。日本人は昔から海藻をよく食べていたが、海藻を腸の中で分解し栄養源として利用できる能力を持っていたのだ。

さらにネズミの実験でも興味深い知見が得られた。肥満したマウスの腸内細菌叢を健康なマウスに移植すると健康なマウスが肥満になった。肥満のマウスの腸内細菌叢は食物から効率よくエネルギーを抽出できるため、それが太る原因となっていたからだ。やはり腸能力はあなどれない。

(白澤卓二・順天堂大大学院教授)
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驚き、97歳のフォトジャーナリスト

「好奇心ガール、今97歳」笹本恒子著書より。

“おいしいものを適度に”

「腹八分目」
祖母や母から「おいしいものをちょうどいい分量食べなさい」としつけられた。
若い頃から、体重はほとんど変わらない。

食事は、3度自分で作る。
化学調味料は、一切使わない。
だしは、つくりためをしておくと、手早くできる。
揚げ物も好きで、しょちゅうする。
おいしいもののためには、手間を惜しまない。

朝食は、8時頃。
 カフェオレとパン
 自家製のいちごジャムと季節の果物

お昼は、和洋の麺類とサラダ

夜は、赤ワイン、主菜は肉類(牛か鶏肉が好き)、
副菜は、野菜の煮物と生野菜など

赤ワインは、ボルドーとカリフォルニアが好きで、いつもワインセラーに12本程ストックしている。
毎日一杯、170ccだけ、それ以上は飲まない。

間食は、ほとんどしない。
たまに、午後コーヒーを飲みながら、チョコレートを摘むことがある。

物忘れ防止には、「毎日メモ」

朝5時ごろ、目が覚める。
しばらくして、ヨーグルトを飲む。
6時に、テレビでNHKの英会話で、頭のウォーミングアップ
引き続き、「みんなの体操」で体のウォーミングアップ。
新聞を読んで、「この人を取材したい」というような気になる人がいれば、記事を切り抜き、「毎日メモ」にはさむ。
他、心にとまったいろいろなことをメモにしている。
この他日記もつけているが、こちらは心の中のことを書いている。

規則正しい生活を

新聞を読んだ後は、シャワーを浴びる。
風呂は、好きではない。

夜は、11時に寝る。
枕は、ぺったんこの低い枕。
足枕の方が、ずっと高め。

“甘えない、甘やかさないが、元気の秘訣かしら”

初めて入院したのは、85歳の時。
はじめての入院の時は、旅行気分だった。
年をとってから入院すると足がなえてしまうといわれるが、1週間の入院で、退院の翌日にはすぐ仕事に出かけた。
多少きつくても、「やらなければならないことがある」というのが、自分を甘やかさない方法。
気持ちも体も一度たるんでしまうと、それを立て直すのが大変。
いつもピンと張り詰め通しもよくないが、少しの遊びをもたせつつ、決してたるませきらないのが秘訣。

腰を痛めて、一時車椅子生活をしてつらいこともあったが、その時も、誰かが一緒に住んでいて、食事の世話やら何やらと面倒をみてくれ、楽をしていたら、きっとこのときに寝たきりになってしまっていたとおもう。

あの時、ラクをしなかったおかげで、いまでも現役でいられる。
誰かに甘えられないということは不安でもあるが、このときのわたくしにとっては乗り越えるために神様が用意したことだったとように思う。

亜鉛不足が引き起こす

2013年2月13日 NHK「ためしてガッテン」から

亜鉛が不足すると、起こる症状

胃潰瘍、成長不足
これは、細胞の分裂や活動を低下させるので、起こる。
 皮膚が薄くなったり、皮膚の再生が低下する。
 軟骨が薄くなる

それは、免疫細胞の低下による。

◎亜鉛不足になった原因
 普段の食事で、自然に亜鉛はとる事ができるのに、なぜ不足になるのか?

 原因は、薬! 
 
  高血圧、胃酸過多、不整脈の薬に要注意。
  薬にくっついて、亜鉛を体外に出すから

1.高齢者
  薬を多く服用しているので、慢性亜鉛不足になっている

2.食品添加物の多い加工食品を食べる人

3.ダイエットしている人


●亜鉛が多く含まれる食品

 ・二枚貝(カキなどの貝類)
 ・肉類
 ・チーズ
 ・豆
 ・海藻ノリ
・抹茶

脳のメタボ!!

2013年2月7日毎日新聞夕刊記事~「Dr.白澤 100歳への道」

脳のメタボ

脳がメタボ状態に置かれると脳の機能がどうなるのかは、これまでよく知られていなかった。
 内臓脂肪がおなかに蓄積された場合には、脂肪細胞が炎症にかかり、インスリンというホルモンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」状態に陥る。このインスリン抵抗性がさらにやっかいな認知症を引き起こす可能性が指摘された。

米ペンシルベニア医学部のスティーブン・アーノルド教授(精神医学・神経学)らの研究チームは、糖尿病を合併していないアルツハイマー病患者の解剖脳を使い、神経細胞におけるインスリン抵抗性を調べた。

 アルツハイマー病で特徴的に観察される脳のシミである老人斑は、記憶をつかさどる海馬に出現する。
その結果、海馬の神経細胞が死滅して記憶障害を起こすことが知られている。

まるでタイプ3糖尿病

糖尿病を合併していないアルツハイマー病患者の脳では、海馬でインスリンの効きが悪くなっていることが明らかとなった。さらに軽度認知症機能障害の患者の脳を調べると、記憶障害の重症度はインスリン抵抗性に関連していた。脳でインスリンの効きが悪いほど記憶障害が強かったのだ。

上記のアルツハイマー病や軽度認知機能障害の患者は糖尿病を発症していないのに、脳の中が糖尿病を発症しているような病態であることが判明した。

「これまで糖尿病は、インスリンが全く分泌できないタイプ1、インスリンの効きが悪くなるタイプ2に分類されてきた。アルツハイマー病はタイプ3糖尿病とも呼ぶべきものとの科学的証拠が得られた」とアーノルド教授は考察している。

白澤卓二(順天堂大大学院教授)

糖尿病予防には、運動が効果的

2013年1月31日毎日新聞夕刊記事~「Dr.白澤 100歳への道」

運動の糖尿病予防効果

長時間を室内で座って過ごす現代人の生活習慣が糖尿病や高血圧、肥満、高脂血症といった生活習慣病の発症基盤をつくっている。
 そんな生活習慣を解消しようと思えば、フィットネスジムに通うのが最も手っ取り早い。しかし、実際にジムに行くとたくさんのエクササイズプログラムがあり、どれが本当に健康に良いのか迷ってしまう。
ランニングは心拍数が上昇する有酸素運動であるのに対し、筋トレは筋肉に負荷を与えるが心拍数はそれほど上昇しないレジスタンストレーニングと呼ばれている。

では、有酸素運動と筋トレ、どちらのトレーニング方法が生活習慣病の予防に効果があるだろうか。
ハーバード大公衆衛生学のアンダース・グレントベド博士らの研究チームは、米国の男性医療従事者3万2000人を対象に1986年から18年間、2年ごとに聞き取り調査をし、糖尿病の発症と運動の継続との関係を追跡調査した。

筋トレ、有酸素運動を一緒に

その結果、筋トレを全くしなかった男性に比べ筋トレを週に150分以上していた男性は、生活習慣が主な原因の2型糖尿病の発症危険度が34%減少していた。一方、週150分以上の有酸素運動をしていた男性は、全く有酸素運動をしていなかった男性に比べて2型糖尿病の発症危険度が52%も減少していた。有効性の上からは有酸素運動に軍配が上がったようだ。

しかし、グレンドベド博士は筋トレと有酸素運動を組み合わせる相乗効果を強調する。実際に有酸素運動に筋トレを組み合わせた場合、筋トレの時間に応じて有効性が増していることが確認された。
健康増進のため運動するなら筋トレと有酸素運動の両方をしたほうがいいだろう。

(白澤卓二・順天堂大大学院教授)
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