裸足で走れば、ひざにやさしい

2013年3月7日毎日新聞の夕刊記事~Dr.白澤「100歳への道」

裸足で走れば

自転車競技やスピードスケートの米国オリンピックチームのコーチとして有名なマイケル・サンドラー氏は2004年に自転車でアメリカ大陸を横断した。06年にはロサンゼルスからニューヨークまで全4000マイル(約6400キロ)を路上を滑走するインラインスケートで横断することを計画した。

その練習中のことだ。突如、目の前を子どもが横切った。サンドラー氏はスライディングして子どもとの衝突を回避しようとし、腰と腕と足3ヶ所を骨折した。左脚の大腿骨と股関節にはチタンが埋め込まれた。
事故後2カ月間は松葉杖をついていたが、4ヶ月目で腰のピンが取れ、6ヶ月後には奇跡的に復帰を果たした。

しかし、彼の左脚が右脚より1インチ(約2.5センチ)長くなってしまい、最初はスムーズに歩くことさえできなかった。不屈の精神の持ち主だったサンドラー氏は裸足でのトレーニングを開始、脚の長さの差による運動機能障害を克服し裸足のランナーとして見事に復帰したのだ。

拇指球着地でひざにやさしい

「裸足で地面に接すると足の裏から複雑な情報が入力され脳の中でマップが構築される」とサンドラー氏は著書「ベアフットランニング」で力説。脚の長さの差は自動的にこのマップの中で調整され、脳の中では左右の脚は同じ長さになっていると考察している。

裸足で走るとかかとから着地しないで拇指球(親指の付け根のふくらんだ部分)から着地する。その後、重心がかかとに移動するときにアキレス腱が緩衝となり着地のインパクトが吸収され、膝関節への負担が解消される。膝に優しい走り方になるのだ。いきなり裸足で走るのに抵抗がある人には、最近では裸足感覚で走れるシューズが発売されている。まずはこうしたシューズを履いてウォーキングやジョギング、ランニングを楽しんでみたらどうだろう。

(白澤卓二・順天堂大大学院教授)
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ymecy

Author:ymecy
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR