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認知機能の低下は、40代後半から!!

2013年3月28日毎日新聞夕刊記事から~「Dr.白澤 100歳への道」

認知症の中でも物忘れを主要症状とするアルツハイマー病は70歳前後で発症する。原因である脳の病変は臨床症状が出現する20年前から進行していることが分かっている。
では、認知機能の低下は本当は何歳から始まるのだろうか。

フランス国立衛生医学研究所のアルシャナ・シンマヌー博士らは「認知機能の低下が始まる時期を特定することは医療介入を何歳の時に開始するかを決めるうえできわめて重要」と考えた。

男女とも40代後半から

シンマヌー博士らはロンドン大学と共同で、ホワイトホールⅡコホート研究(1985年から英国人公務員を対象に実施された臨床研究所)に登録した45~70歳の男性公務員5198人と女性公務員2192人を97年から10年間観察。

①推論能力
②記憶力
③音声の流暢性
④語義の流暢性
⑤語彙
の五つの認知機能を評価した。

その結果、5歳刻みの各年齢層で語彙を除く四つの認知機能スコアが10年間に有意に低下していることを明らかにした。特に推論能力の低下は女性は45~49歳と50~54歳の年齢層で、男性は60~64歳と65~69歳の年齢層で顕著に低下した。
女性の推論能力の低下が顕著だった時期は更年期と一致することから女性ホルモンの分泌低下が認知機能に影響を与えたと考えられる。
また、認知機能の低下は男女ともに45歳~49歳で始まることが始めて分かった。シンマヌー博士は「心血管系によい生活習慣は認知機能維持に重要」とし、心疾患の危険因子である肥満、高血圧、高コレステロールを中年期から少しでも減らすことが認知症予防につながると強調する。
「40代で認知症なんて」という油断は大敵だ。

(白澤卓二・順天堂大大学院教授)
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