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コレステロールと認知症

Dr.白澤『100歳への道』より~2017年2月9日毎日新聞夕刊記事

コレステロールと認知症の関連性を見直す必要

日本人の食事摂取基準からコレステロールの摂取基準が撤廃されたのは2015年である。
それまでは1日の摂取上限を成人男性で750mg、成人女性で600mgとしてきたが、摂取量と冠状動脈疾患による死亡率の間に関連性を認める証拠が実証せれなかったためだ。逆に最近の研究で、コレステロールが豊富な卵の摂取に脳卒中予防効果があると報告されたことは本コラムでも紹介した。
 高コレステロール血症は心臓血管疾患のリスクだけでなく、記憶障害のリスクの増加にも関連していると長い間考えられてきた。しかし、東フィンランド大のユキ・ビルタネン博士らの研究チームは、食事に含まれるコレステロールや卵の摂取が、認知症の発症リスクを増やさないのみならず、逆に認知機能を改善する効果があることを明らかにして話題を呼んでいる。

 チームは、認知機能に障害のない42~60歳の健常なフィンランド人男性2497人を22年間追跡調査し、食事に含まれるコレステロールや卵の摂取量が、認知症の発症リスクにどう関わるかを検討。 いずれも、認知症またはアルツハイマー病の発症に関連しないことが分かった。
 興味深いことに、対象者の32.5%がアルツハイマー病の発症リスクが遺伝的に高いAPOE4遺伝子の持ち主だったが、このハイリスク群でもコレステロールの摂取量と認知症の発症リスクの間に関連性を見いだせなかった。

 APOE4の持ち主では食事からのコレステロールが血清コレステロールに及ぼす影響が大きく、心臓病やアルツハイマー病の発症につながると考えられてきた。だが、コレステロールは神経細胞膜の構成成分の一つでもあり、認知機能にとっても重要な働きをする栄養素という視点から、卵や食事からのコレステロールの摂取を見出す必要がありそうだ。
  (白澤卓二・米ミシガン大客員教授)
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